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一杯を選ぶ、6つの手がかり

香り・口当たり・飲み方から、好みの一杯を探してみましょう。

度数

37.5–50%(一般的な目安)

選ぶ一本の度数はラベルで確認。割る場合は、使う量と割り材も合わせて考えます。

甘さ

辛口甘口

甘い香りと糖分は別

甘い香りと糖分は別の手がかり。見た目の色だけでも甘さは決まりません。

酸味

穏やか鮮明

通常は主役になりにくい

原酒の酸味と、果汁や割り材が加える酸味を分けて見ます。

香り

ぶどう・花・樽

感じる香りを言葉にするヒント。絵の素材がすべての商品に入っているわけではありません。

口当たり

軽快ふくよか

鮮烈〜丸い

さらりとした後口か、ふくよかな厚みか。温度や割り方でも印象が変わります。

飲み方

小さなグラスで少量、必要なら加水

まずは商品に合う飲み方から。温度や加水を少しずつ変えて比べましょう。

横帯は味わいを比べる軸です。特定の銘柄の点数や位置を示すものではありません。

THE DETAILS

造りと味わいを知る

ワインのあとに続く、ぶどうの物語

グラッパは、ワイン造りで残るぶどうの果皮などの搾りかすを生かす、イタリアの蒸留酒です。農業と深く結びついた酒から、蒸留や原料管理の技術を磨き、香りを楽しむ酒へと表現を広げてきました。搾りかすという言葉は、風味まで使い切った残り物を意味しません。果皮には品種や発酵の個性が残り、それをどう引き出すかが造り手の腕の見せどころです。

ブランデーとの違いは蒸留するもの

ワインそのものを蒸留するワインブランデーに対し、グラッパは発酵したぶどうの搾りかすを蒸留します。原料の状態や鮮度、蒸留時にどの部分を採るかが香味に影響します。単一品種の名前が付くものなら、そのぶどうを使ったワインと香りを比べるのも一案です。ただし、ワインと同じ味になるのではなく、果皮や蒸留による別の表現として捉えてください。

透明なグラッパ、樽を経たグラッパ

木の影響をあまり受けないタイプでは、花や果実、草を思わせる香りが見えやすくなります。樽熟成したものには、木由来のスパイスや丸みが重なる場合があります。どちらが上という関係ではありません。最初から強く冷やしすぎず、小さなグラスに少量注ぎ、鼻を近づけすぎないようにすると、アルコールの刺激と香りを分けて捉えやすくなります。

食後の時間を、ゆっくり楽しむ

イタリアでは食後酒として親しまれ、エスプレッソに少量加えるカフェ・コレットという楽しみ方もあります。日本の食卓なら、食後のコーヒーや甘さ控えめの菓子と並べて、香りの移り変わりを比べるところから始められます。食後酒という文化的な呼び方は、消化への効果を保証する意味ではありません。一口ずつ香りと余韻を楽しむための酒と考えましょう。

参考資料: Poli Grappa Museum · History · Poli Grappa Museum · FAQ

九和九和

樽熟成・カスクストレングス

酒茵酒茵

樽は香りや色、口当たりに影響します。カスクストレングスは加水調整をしない、または抑えた樽出しに近い度数の表記。具体的な度数を確認します。

九和九和

グラッパはワインを搾ったあとから生まれる

グラッパの原料はワインではなく、ワインを造るときに残るぶどうの搾りかすです。皮と種、ときに果梗を集め、それを蒸留して造ります。捨てる部分を酒に変える、農家の知恵から始まった蒸留酒です。搾りかすには果肉の汁がわずかしか残っていないので、集めるのに手間がかかり、鮮度も落ちやすい。だから搾ってすぐ蒸留所へ運びます。名前の使い方も決まっていて、イタリアで造られたものだけがグラッパを名乗れます。同じ考え方の酒は各地にあり、フランスではマール、スペインではオルホと呼ばれています。

九和九和

「直したコーヒー」という頼み方

イタリア北部のバールで、エスプレッソに少量のグラッパを落としたものをカフェ・コレットと言います。コレットは直したという意味。何を直すのかは人によって言い分が違いますが、寒い朝にひと口で体が温まる飲み方として定着しています。グラッパのほかにサンブーカやブランデーを使うこともあります。飲み終えたカップに少しグラッパを注いで残った香りごと飲むやり方もあり、こちらはレゼンティンと呼ばれます。冬の朝、立ち飲みのカウンターで数十秒で飲み干していく人が多い一杯でもあります。

九和九和

瓶の中に枝や根が入っている

グラッパには、蒸留したあとに植物を漬け込んだものがあります。ヘンルーダの枝を一本そのまま入れたもの、リンドウの根を使ったもの、アルプスの草を束ねたもの、ジュニパーの実を加えたもの。もとは薬草酒として飲まれてきた流れで、食後に少しずつ飲む習慣と結びついてきました。漬けたまま瓶詰めされるので、置いておくと色が濃くなり、香りも強くなっていきます。瓶の底に沈んでいるものは飾りではなく、味そのものです。蜂蜜を合わせたもの、ブルーベリーやプラムを漬けたものもあり、甘みの強さはつくり手によって違います。ラベルに書かれた植物の名前を読むと、その土地で何が採れるのかが見えてきます。開けたら早めに飲み切ったほうが、香りの輪郭がはっきりしたまま楽しめます。

AT THE TABLE

食卓から、選んでみる。

用意しにくい食材は、鯖缶をツナ缶、青梗菜を小松菜、ポン酢を醤油と柑橘果汁で代用できます。味を見ながら少量ずつ。

中華・台湾 6

ごま団子

冷凍や惣菜のごま団子でも。ごまの香りとあんの甘さを食後に。

合わせる一杯熟成グラッパを少量

食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。

五香粉ピーナッツ

お手軽レシピ · 約5分

材料(つまみ2人分)
無塩ローストピーナッツ80g、ごま油小さじ1/2、五香粉ひとつまみ

作り方
1. ピーナッツに油を絡める。
2. 五香粉を少しずつふって混ぜる。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。

茶葉蛋(台湾の茶煮卵)

お茶と醤油で煮た卵。手に入らなければ市販の味付け卵でも楽しめます。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。

豆腐のごまねぎだれ

お手軽レシピ · 約5分

材料(つまみ2人分)
そのまま食べられる豆腐200g、すりごま大さじ1、醤油小さじ1、水小さじ2、刻みねぎ大さじ1

作り方
1. ごま・醤油・水を混ぜる。
2. 水を切った豆腐にかけ、ねぎをのせる。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

穏やかな旨味を生かす組み合わせ。飲み物を少量ずつ口に含み、繊細な味が残る濃さを探します。

蒸しえびの生姜ねぎ和え

お手軽レシピ · 約5分

材料(つまみ2人分)
加熱済みのむきえび150g、生姜小さじ1、刻みねぎ大さじ1、ごま油小さじ1、醤油小さじ1

作り方
1. えびは商品表示に従って用意し、水気を取る。
2. 残りの材料で和える。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

穏やかな旨味を生かす組み合わせ。飲み物を少量ずつ口に含み、繊細な味が残る濃さを探します。

杏仁豆腐

市販の小さなカップでも。まずは果物ソースなしで、やわらかな甘さを。

合わせる一杯熟成グラッパを少量

食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。

和食 6

きのこのバター醤油

お手軽レシピ · 約10分

材料(つまみ2人分)
きのこ150g、バター10g、醤油小さじ1

作り方
1. きのこをほぐす。
2. バターで6〜8分、火が通るまで炒める。
3. 醤油を絡める。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。

味噌チーズのきゅうりのせ

お手軽レシピ · 約5分

材料(つまみ2人分)
クリームチーズ50g、味噌小さじ1、きゅうり1/2本

作り方
1. チーズと味噌を混ぜる。
2. 輪切りのきゅうりに少量ずつのせる。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。

さつまいもバター

お手軽レシピ · 約5分

材料(つまみ2人分)
市販の焼き芋200g、バター10g

作り方
1. 焼き芋を表示に従って温める。
2. 食べやすく切り、バターをのせる。

合わせる一杯熟成グラッパを少量

食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。

せんべい・あられ

袋から器に盛るだけ。まずは醤油味や塩味で、香ばしさを比べます。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。

帆立のバター焼き

加熱調理済みの惣菜でも。貝の甘みとバターのコクが手がかりです。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。

黒ごまアイス

市販のアイスを小さく一すくい。ごまの焙煎香を食後に楽しみます。

合わせる一杯熟成グラッパを少量

食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。

洋食・気軽なつまみ 6

チーズの盛り合わせ

身近なカマンベールやゴーダで。熟成の強さを変えると違う組み合わせになります。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。

素焼きミックスナッツ

無塩のアーモンドやくるみから。焙煎香を楽しみ、香料の強いものは後から。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。

コーヒージェラート

市販品を小さな器へ。コーヒーの焙煎香と乳のコクを楽しみます。

合わせる一杯熟成グラッパを少量

食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。

りんごとゴーダのひと皿

お手軽レシピ · 約5分

材料(つまみ2人分)
りんご1/2個、ゴーダチーズ60g

作り方
1. りんごを薄切りにし、チーズを一口大に切る。
2. 交互に盛り付ける。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

青い香りや塩気を、軽やかな飲み口と合わせる提案です。酸味の強い調味料は少なめから。

トマトとモッツァレラ

お手軽レシピ · 約5分

材料(つまみ2人分)
トマト1個、モッツァレラ100g、バジル4枚、オリーブ油小さじ1

作り方
1. トマトとチーズを切って並べる。
2. バジルとオリーブ油を添える。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

青い香りや塩気を、軽やかな飲み口と合わせる提案です。酸味の強い調味料は少なめから。

洋梨とブルーチーズ

熟した洋梨にチーズを少量。果実の甘さと塩気を交互に。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。

小さじ=5ml、大さじ=15ml。時間は目安です。

絵は料理のイメージです。味付けやお酒のタイプによって相性は変わります。