サトウキビと海をめぐる歴史
ラムの歴史には、カリブ海の製糖業、植民地支配、奴隷労働という背景があります。甘い南国のイメージだけで語り切れる酒ではありません。各地で発酵や蒸留、熟成の技術が育ち、いまはカリブ海や中南米だけでなくアジアなどでも造られています。原料は同じサトウキビでも、土地と造り手の選択によって大きく表情を変えることが魅力です。
DRINKS JOURNAL
サトウキビの糖蜜、またはサトウキビの搾り汁を発酵させて蒸留した酒です。カリブ海と中南米を中心に、世界の広い範囲で造られています。樽で寝かせるものと、寝かせずに瓶詰めするものがあります。
THE DETAILS
ラムの歴史には、カリブ海の製糖業、植民地支配、奴隷労働という背景があります。甘い南国のイメージだけで語り切れる酒ではありません。各地で発酵や蒸留、熟成の技術が育ち、いまはカリブ海や中南米だけでなくアジアなどでも造られています。原料は同じサトウキビでも、土地と造り手の選択によって大きく表情を変えることが魅力です。
主な原料には、砂糖造りの過程で得られる糖蜜と、サトウキビの搾り汁があります。発酵で生まれる香り、単式・連続式などの蒸留、ブレンドの選択が酒の土台を作ります。搾り汁系には青い植物を思わせる香りを持つものもありますが、原料だけで全ての味は決まりません。ラム・アグリコールなどの表示も、産地やその商品の説明と合わせて読むと理解しやすくなります。
白いラムには熟成後にろ過して色を整えたものもあり、透明だから未熟成とは限りません。褐色も熟成年数そのものを示す物差しではありません。また、サトウキビから造るから必ず甘い、というわけでもなく、甘味の調整は銘柄によって異なります。果実の華やかさ、草の香り、樽のスパイスなどに分けて捉えると、色だけでは見えない違いが分かります。
軽快なラムをライムや炭酸と、樽香のあるラムを少量そのまま、という入口があります。ただし、白は割る専用、熟成はストレート専用と決める必要はありません。チョコレートや焼き菓子、香ばしい料理との相性も、甘味や香りを見ながら試せます。当ページのマリンズラム、神酒、椰子蟹ラムも、同じ酒種というだけで味を同一視せず、各商品説明から個性を確かめてください。
参考資料: WSET · Rum styles, origins and traditions · Society of Wine Educators · Rum history notes
九和
酒茵熟成したものは常温でそのまま、軽いものは炭酸やライムと合わせると持ち味が出ます。同じ産地でも糖蜜と搾り汁では別の酒のように違うので、造り方を確かめてから選ぶと失敗が少なくなります。
AT THE TABLE · TAIWAN & BEYOND
料理写真はイメージです。組み合わせは味の特徴をもとにした提案で、銘柄や味付けによって印象は変わります。


熟成ラムの糖蜜やバニラを思わせる香りをカカオに重ねる。甘味の添加は銘柄によるので、甘いと決めつけず少量で。


軽めのラムを無糖ソーダで割り、鹽酥雞の香ばしさと。ライムを少し添え、胡椒や九層塔との香りのバランスを調整しよう。