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04 / GRAPPA

グラッパ

九和九和

ワインと同じぶどうのお酒?

酒茵酒茵

同じぶどうでも、使う部分が違うんだ。グラッパはワインを搾った後の果皮などを蒸留したお酒。品種や樽熟成の違いも楽しめるよ。

甘さの見方
香りの甘さと残糖は別
飲み方の入口
小さなグラス。加水でも比較

味わいの見取り図

酒種・スタイルの一般的な目安です。商品別の試飲採点ではありません。甘い香り、糖分、飲みやすさ、アルコール度数は別々に見ます。

度数
37.5–50%(一般的な目安)
甘さ
甘い香りと糖分は別
酸味
通常は主役になりにくい
香り
ぶどう・花・樽
口当たり
鮮烈〜丸い
飲み方
小さなグラスで少量、必要なら加水

イラストは酒器・風味・原料のイメージです。描かれた素材がすべての商品に含まれるわけではありません。

THE DETAILS

造りと味わいを知る

ワインのあとに続く、ぶどうの物語

グラッパは、ワイン造りで残るぶどうの果皮などの搾りかすを生かす、イタリアの蒸留酒です。農業と深く結びついた酒から、蒸留や原料管理の技術を磨き、香りを楽しむ酒へと表現を広げてきました。搾りかすという言葉は、風味まで使い切った残り物を意味しません。果皮には品種や発酵の個性が残り、それをどう引き出すかが造り手の腕の見せどころです。

ブランデーとの違いは蒸留するもの

ワインそのものを蒸留するワインブランデーに対し、グラッパは発酵したぶどうの搾りかすを蒸留します。原料の状態や鮮度、蒸留時にどの部分を採るかが香味に影響します。単一品種の名前が付くものなら、そのぶどうを使ったワインと香りを比べるのも一案です。ただし、ワインと同じ味になるのではなく、果皮や蒸留による別の表現として捉えてください。

透明なグラッパ、樽を経たグラッパ

木の影響をあまり受けないタイプでは、花や果実、草を思わせる香りが見えやすくなります。樽熟成したものには、木由来のスパイスや丸みが重なる場合があります。どちらが上という関係ではありません。最初から強く冷やしすぎず、小さなグラスに少量注ぎ、鼻を近づけすぎないようにすると、アルコールの刺激と香りを分けて捉えやすくなります。

食後の時間を、ゆっくり楽しむ

イタリアでは食後酒として親しまれ、エスプレッソに少量加えるカフェ・コレットという楽しみ方もあります。日本の食卓なら、食後のコーヒーや甘さ控えめの菓子と並べて、香りの移り変わりを比べるところから始められます。食後酒という文化的な呼び方は、消化への効果を保証する意味ではありません。一口ずつ香りと余韻を楽しむための酒と考えましょう。

参考資料: Poli Grappa Museum · History · Poli Grappa Museum · FAQ

九和九和

樽熟成・カスクストレングス

酒茵酒茵

樽は香りや色、口当たりに影響します。カスクストレングスは加水調整をしない、または抑えた樽出しに近い度数の表記。具体的な度数を確認します。

九和九和

グラッパはワインを搾ったあとから生まれる

グラッパの原料はワインではなく、ワインを造るときに残るぶどうの搾りかすです。皮と種、ときに果梗を集め、それを蒸留して造ります。捨てる部分を酒に変える、農家の知恵から始まった蒸留酒です。搾りかすには果肉の汁がわずかしか残っていないので、集めるのに手間がかかり、鮮度も落ちやすい。だから搾ってすぐ蒸留所へ運びます。名前の使い方も決まっていて、イタリアで造られたものだけがグラッパを名乗れます。同じ考え方の酒は各地にあり、フランスではマール、スペインではオルホと呼ばれています。

九和九和

「直したコーヒー」という頼み方

イタリア北部のバールで、エスプレッソに少量のグラッパを落としたものをカフェ・コレットと言います。コレットは直したという意味。何を直すのかは人によって言い分が違いますが、寒い朝にひと口で体が温まる飲み方として定着しています。グラッパのほかにサンブーカやブランデーを使うこともあります。飲み終えたカップに少しグラッパを注いで残った香りごと飲むやり方もあり、こちらはレゼンティンと呼ばれます。冬の朝、立ち飲みのカウンターで数十秒で飲み干していく人が多い一杯でもあります。

九和九和

樽が小さいほど木の影響が強い

ワインの熟成に使うバリックは二百二十五リットルの小さな樽です。大樽に比べて中身に対して木と触れる面が広く、そのぶん木の香りや成分が早く強く出ます。新しい樽ならバニラや焦がしたような香りがはっきり乗り、二回目三回目と使ううちに落ち着いていく。だから造り手は新樽の割合を決めて味を組み立てます。グラッパにも樽で寝かせたものがあり、透明なものと違って琥珀色になり、香りも丸くなります。木の香りが強すぎると果実の香りが隠れてしまうので、加減が造り手の腕の見せどころです。

AT THE TABLE · TAIWAN & BEYOND

食卓から、選んでみる。

料理写真はイメージです。組み合わせは味の特徴をもとにした提案で、銘柄や味付けによって印象は変わります。

チーズの盛り合わせ
Alexy Almond · Pexels · License

チーズの盛り合わせ

酒茵

樽熟成グラッパを、風味のあるチーズと食後に少量。ぶどうと木樽の香りを余韻で比べる組み合わせ。未熟成の華やかなタイプなら、チーズの強さを控えめに。

ダークチョコレート
Eva Bronzini · Pexels · License

ダークチョコレート

酒茵

バリック熟成タイプならカカオと樽香の重なりを試せる。冷やしすぎず、小さなグラスに少量。チョコの甘さが強いときは酒が刺激的に感じないか確認しながら。