日本酒
九和お名前が立派ですと身構えますね。まず、何が違うのでしょう?
酒茵純米は「醸造アルコールを加えないこと」、吟醸は「精米歩合と造り方」の話。だから、両方を満たす純米吟醸もあるんだよ。甘口・辛口は、また別の見方。
- 甘さの見方
- 銘柄により辛口〜甘口
- 飲み方の入口
- 冷酒から。原酒は少量ずつ
九和お名前が立派ですと身構えますね。まず、何が違うのでしょう?
酒茵純米は「醸造アルコールを加えないこと」、吟醸は「精米歩合と造り方」の話。だから、両方を満たす純米吟醸もあるんだよ。甘口・辛口は、また別の見方。
香り・口当たり・飲み方から、好みの一杯を探してみましょう。
13–17%(一般的な目安)
選ぶ一本の度数はラベルで確認。割る場合は、使う量と割り材も合わせて考えます。
辛口〜甘口
甘い香りと糖分は別の手がかり。見た目の色だけでも甘さは決まりません。
穏やか〜鮮明
原酒の酸味と、果汁や割り材が加える酸味を分けて見ます。
米・果実・熟成香
感じる香りを言葉にするヒント。絵の素材がすべての商品に入っているわけではありません。
軽快〜旨味豊か
さらりとした後口か、ふくよかな厚みか。温度や割り方でも印象が変わります。
冷酒・常温・燗を酒質で選ぶ
まずは商品に合う飲み方から。温度や加水を少しずつ変えて比べましょう。
横帯は味わいを比べる軸です。特定の銘柄の点数や位置を示すものではありません。
THE DETAILS
日本酒の歩みは、米づくりや祭礼、地域の暮らしと深く結びついています。寺院で蓄積された醸造の知恵が、やがて専門の酒造りへと受け継がれ、江戸時代には灘や伊丹などの酒が都市へ運ばれました。いま見られる多彩な日本酒は、一つの古い製法がそのまま残ったものではなく、道具、流通、微生物への理解が重なって生まれたものです。
麹が米のでんぷんを糖に変え、その糖を酵母がアルコールに変えます。この二つが同じもろみで進む「並行複発酵」が日本酒の特徴です。米の品種や精米歩合だけでなく、麹の働かせ方、酵母、温度、搾り方でも味は変化します。精米歩合の数字は造りを知る手がかりですが、小さい数字ほど誰にとってもおいしい、という順位ではありません。
リンゴや洋梨を思わせる香りと、米由来の旨味やふくらみは、別の軸で捉えると選びやすくなります。軽快な吟醸系なら冷やして香りの輪郭を、旨味のある純米系なら少し温度を上げて口当たりの変化を試してみてください。ただし「純米は燗、吟醸は冷酒」と固定せず、その一本の酸味や甘味を見ながら調整するのが楽しみです。
刺身だけが日本酒の相手ではありません。だしの効いた煮物には穏やかな旨味、焼き鳥やきのこには香ばしさを受け止める厚み、と料理の要素から合わせてみましょう。ラベルでは特定名称に加えて、生酒か火入れか、原酒か加水調整しているかも確認します。開栓後は香味が変わるため、栓をして冷蔵し、蔵元の保存案内を優先してください。
参考資料: JSS · 日本酒の歴史 · NRIB · A Comprehensive Guide to Japanese Sake
精米歩合50%以下。原料は米と米こうじと水だけで、醸造アルコールは加えません。こうじ米の使用割合は15%以上と決められています。
香りは澄んでいて、りんごや洋梨のような果実の印象が出ることが多いお酒です。味の線は細く、甘みは軽く乗って、飲んだあとは短く切れます。蔵ごとの違いは、味よりも香りの出方にあらわれます。
酒茵10〜15℃が扱いやすい温度です。口がすぼまったワイングラスだと香りをつかまえやすく、一度に注ぐ量は少なめにします。白身魚の刺身、出汁をきかせた椀物、生ハム、くせの少ないチーズと合います。温めると香りが荒れやすいので、燗には向きません。
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精米歩合50%以下。米と米こうじと水に醸造アルコールを加えます。加えられる量は白米の重量の10%以下、こうじ米の使用割合は15%以上です。
純米大吟醸と同じ精米歩合ですが、醸造アルコールが入るぶん味の輪郭が締まり、後口が軽くなります。香りの高さは変わらず、甘みの残り方が少ないのが違いです。
酒茵10〜15℃。天ぷらを塩で、焼き魚、湯葉や豆腐など味の淡いものに合わせやすいお酒です。脂の多い料理のあとの口直しにもなります。
精米歩合60%以下。原料は米と米こうじと水だけ。こうじ米の使用割合は15%以上で、吟醸造りをしたものです。
香りは大吟醸ほど高くなく、そのぶん米の味がはっきり出ます。酸と旨味に幅があるので、冷やしても常温でも形が崩れません。日本酒を飲みなれていない人に出しても外しにくいタイプです。
酒茵10〜15℃、常温でも。焼き魚、鶏の塩焼き、ごま和え、揚げ出し豆腐など、家庭の食事に幅広く合います。ぬる燗(40℃)にすると旨味が出るものもあります。
精米歩合60%以下。米と米こうじと水に、白米の重量の10%以下の醸造アルコールを加えます。こうじ米の使用割合は15%以上です。
香りは中くらいから高め、味は軽くて後口が短いお酒です。食事の途中で重さを残したくないときに向きます。
酒茵10〜15℃。揚げ物、中華の炒めもの、餃子など、油を使った料理と合わせやすいお酒です。
米と米こうじと水だけで造り、精米歩合60%以下、または特別な製造方法によるもの。特別な製造方法で名乗る場合は、その内容をラベルに説明表示する必要があります。こうじ米の使用割合は15%以上です。
純米より澄んでいて、純米吟醸より落ち着いた位置にあるお酒です。米の味は残しながら、飲み口は重くなりません。
酒茵常温からぬる燗(40℃)まで。煮物、豚の角煮、だし巻き卵など、味のついた和食に合わせやすいお酒です。
米と米こうじと水だけで造ったお酒です。精米歩合の規定はありません(2003年の改正で「70%以下」の要件が削除され、2004年1月から施行されました)。こうじ米の使用割合は15%以上です。
米の旨味と酸が前に出るお酒です。冷たいと固く感じることがありますが、温度を上げると甘みと旨味が広がります。料理と合わせたときにいちばん力を出すタイプです。
酒茵常温から上燗(45℃)まで。煮物、味噌を使った料理、すき焼き、鍋もの。厚みのある陶器のぐい呑みだと温度が落ちにくく、燗にしたときに扱いやすくなります。
米と米こうじと水に醸造アルコール(白米の重量の10%以下)を使い、精米歩合60%以下、または特別な製造方法によるもの。特別な製造方法で名乗る場合はラベルに説明表示が必要です。
軽くて後味が短く、温めても味が崩れにくいお酒です。毎日の食事に合わせる酒として作られてきた性格があります。
酒茵常温からぬる燗(40℃)。焼き鳥のタレ、天ぷら、揚げ出し、干物。
精米歩合70%以下。米と米こうじと水に、白米の重量の10%以下の醸造アルコールを加えます。こうじ米の使用割合は15%以上です。
軽快で辛口に寄るお酒が多い区分です。香りは控えめで、食事の邪魔をしません。燗にすると香りが立ち、味がふくらみます。
酒茵ぬる燗(40℃)から上燗(45℃)が持ち味の出る温度です。おでん、煮魚、漬物、焼き鳥。徳利で温めて、小さい杯で少しずつ。
火入れは清酒を60〜65℃に加熱して殺菌する工程で、ふつうは貯蔵前と出荷前の2回行います。「生酒」は製成後に一切加熱処理をしないもの、「生貯蔵酒」は加熱処理をせずに貯蔵し、出荷の際に加熱処理したもので、どちらも清酒の製法品質表示基準に定義があります。出荷のときだけ火入れをしない「生詰酒」は、この表示基準には定義がなく、業界で使われている呼び名です。
生酒は香りが若く、口当たりが軽く、炭酸のような刺激を感じることもあります。そのぶん温度と時間で味が変わりやすいお酒です。二回火入れをしたものは味が安定していて、温度を上げても形が崩れません。
酒茵生酒は冷蔵庫で5〜10℃に保ち、開栓後は数日のうちに飲みきります。火入れをしたものは常温保存ができ、冷やしても燗にしても楽しめます。秋に出る「ひやおろし」は、冬から春に造って火入れし貯蔵した酒を、秋の外気温と蔵の温度が近づくころに出荷したものです。
酒税法の清酒の定義には「こす」工程が入っています。にごり酒は、しぼるときに目の粗い網や布でこして、白く濁ったまま瓶に詰めたものです。おりがらみは、こしたあとに沈む「おり」を引ききらずに残したもので、表示基準の用語ではありません。発酵がわずかに続いてガスを含むものは活性清酒と呼ばれ、酒質を安定させるために火入れをしたものが多くあります。
米の粒子が残るので口当たりが厚く、甘みを強く感じます。上澄みと濁りの部分では味が違うので、混ぜる前と後で飲みくらべができます。活性タイプは軽く泡立ちます。
酒茵5〜10℃。活性タイプは瓶の中に圧力があるので、立てて冷やし、栓を少しずつ開けて空気を抜きながら開栓します。鍋もの、唐揚げ、豆板醤や花椒を使った辛い料理と合わせやすいお酒です。
製成後に水を加えてアルコール分などを調整していない清酒に表示できます。ただし仕込みごとに少し違うアルコール分をそろえるため、アルコール分1%未満の範囲で加水することは認められています。
加水していないぶんアルコール分が高めで、味が濃く、口の中に残る時間が長いお酒です。少量で満足しやすく、氷を入れても薄まりすぎません。
酒茵5〜15℃、または氷を1個入れて。小さいグラスに少しずつ注ぎます。味の濃い料理、チーズ、ナッツ、脂の多い肉と合います。炭酸水で割ってもよく、割合を変えて好みの濃さを探せます。
清酒の製法品質表示基準には「貯蔵年数」の任意記載があり、1年以上貯蔵した清酒に、1年未満を切り捨てた年数を表示できます。「古酒」そのものはこの基準の用語ではなく、一般には前の酒造年度より前に造った酒を指します。長期熟成酒研究会は「熟成古酒」を、満3年以上蔵元で熟成させた日本酒と定めています。
時間が経つほど色が濃くなり、黄色から琥珀色に近づきます。カラメル、干し果物、ナッツ、乾いたきのこのような香りが出て、甘みと苦味に厚みが出ます。新酒とはまったく違う飲みものだと思ったほうがわかりやすいお酒です。
酒茵常温からぬる燗(40℃)。小さめのグラスや猪口で少しずつ。醤油で煮込んだ料理、鰻の蒲焼、豚の角煮、熟成したチーズ、カカオ分の高いチョコレートと合います。食後に単独で飲んでもまとまります。
清酒の製法品質表示基準の任意記載事項に「スパークリング」の定義はありません。実際には、瓶の中で二次発酵させるもの、発酵中の炭酸ガスを残したもの(活性にごり)、炭酸ガスを加えたものがあります。awa酒協会は、米と米こうじと水だけを使い、二次発酵による自然な発泡を持ち、外観が透明なものを、第三者機関の検査を経て「AWA SAKE」として認定しています。
アルコール分が低めのものが多く、甘みと酸のはっきりした飲み口です。瓶内二次発酵のものは泡が細かく続き、炭酸ガスを加えたものは泡が大きく早く抜けます。
酒茵5〜10℃。フルート型かワイングラスで。乾杯の一杯、前菜、生ハム、フルーツ、軽い揚げ物と合わせやすいお酒です。活性にごりは瓶内に圧力があるので、立てて冷やし、少しずつ開栓します。
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九和
酒茵濾過、火入れ、加水の有無という別々の軸です。「無濾過生原酒」はその組み合わせ。無濾過でも、清酒を搾る工程が無いという意味ではありません。
九和
酒茵酒母の育て方の違い。生酛と山廃では乳酸菌の働きを利用し、速醸では乳酸を加えます。名称だけで酸度や味の濃さは確定しません。
九和
酒茵日本酒度は比重に基づく値。甘辛の参考にはなりますが、酸や香り、温度も感じ方を変えるため単独では判定しません。
AT THE TABLE
和・洋・中を6品ずつ。いつものおかずから、買って盛るだけのつまみ、甘いものまで。料理と飲み方を選びながら、気になる組み合わせをお試しください。
冷凍枝豆、惣菜の焼き鳥、袋入りの米菓からでも。チーズや台湾の茶葉蛋など、いつもと違うつまみもお試しください。
身近なカマンベールやゴーダで。熟成の強さを変えると違う組み合わせになります。
合わせる一杯旨味のある純米酒を常温で
料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。
無塩のアーモンドやくるみから。焙煎香を楽しみ、香料の強いものは後から。
合わせる一杯旨味のある純米酒を常温で
焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。
スーパーの惣菜でも。ハーブや焼き目を生かし、ソースは少なめに。
合わせる一杯旨味のある純米酒を常温で
焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。
うす塩味ならすぐに用意できます。濃い調味粉より、じゃがいもの香ばしさを軸に。
合わせる一杯冷やした淡麗な日本酒
衣や油のコクに、すっきりした飲み口を合わせる提案。辛いソースは別添えにすると比べやすくなります。
瓶詰めやパック入りを小皿へ。塩気が強ければ軽く水を切って少量ずつ。
合わせる一杯冷やした淡麗な日本酒
青い香りや塩気を、軽やかな飲み口と合わせる提案です。酸味の強い調味料は少なめから。
個包装でも板チョコでも。カカオの苦味が強すぎないものから一かけずつ。
合わせる一杯熟成した日本酒を少量
食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。
冷凍でも手軽。豆の甘みを残すよう、塩は控えめに。
合わせる一杯冷やした淡麗な日本酒
青い香りや塩気を、軽やかな飲み口と合わせる提案です。酸味の強い調味料は少なめから。
豆腐にねぎと生姜を少し。醤油をかけすぎず、豆の風味を楽しみます。
合わせる一杯冷やした淡麗な日本酒
穏やかな旨味を生かす組み合わせ。飲み物を少量ずつ口に含み、繊細な味が残る濃さを探します。
惣菜でも。塩なら軽やかに、たれなら香ばしさと甘辛さを軸に。
合わせる一杯旨味のある純米酒を常温で
焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。
袋から器に盛るだけ。まずは醤油味や塩味で、香ばしさを比べます。
合わせる一杯旨味のある純米酒を常温で
焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。
かぼちゃ・なす・ピーマンなど。天つゆより塩で合わせると味を見やすく。
合わせる一杯冷やした淡麗な日本酒
衣や油のコクに、すっきりした飲み口を合わせる提案。辛いソースは別添えにすると比べやすくなります。
甘辛いたれと焼き目が入口。食後の一串と少量の一杯を。
合わせる一杯熟成した日本酒を少量
食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。
冷凍品でも。皮と肉の旨味を生かし、酢や辣油は少しずつ足します。
合わせる一杯冷やした淡麗な日本酒
穏やかな旨味を生かす組み合わせ。飲み物を少量ずつ口に含み、繊細な味が残る濃さを探します。
胡椒とバジルが香る一皿。入手しにくければ鶏の唐揚げに胡椒を少し。
合わせる一杯冷やした淡麗な日本酒
衣や油のコクに、すっきりした飲み口を合わせる提案。辛いソースは別添えにすると比べやすくなります。
豚肉の甘辛い煮込みをご飯に。八角やたれの強さで飲み方を調整します。
合わせる一杯旨味のある純米酒を常温で
料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。
きゅうりをたたき、塩とごま油を少し。にんにくや酢は控えめから。
合わせる一杯冷やした淡麗な日本酒
青い香りや塩気を、軽やかな飲み口と合わせる提案です。酸味の強い調味料は少なめから。
お茶と醤油で煮た卵。手に入らなければ市販の味付け卵でも楽しめます。
合わせる一杯旨味のある純米酒を常温で
料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。
冷凍や惣菜のごま団子でも。ごまの香りとあんの甘さを食後に。
合わせる一杯熟成した日本酒を少量
食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。
絵は料理のイメージです。味付けやお酒のタイプによって相性は変わります。