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味わいの見取り図

酒種・スタイルの一般的な目安です。商品別の試飲採点ではありません。甘い香り、糖分、飲みやすさ、アルコール度数は別々に見ます。

度数
37.5–50%(一般的な目安)
甘さ
甘い香りと糖分は別
酸味
通常は主役になりにくい
香り
ぶどう・花・樽
口当たり
鮮烈〜丸い
飲み方
小さなグラスで少量、必要なら加水

イラストは酒器・風味・原料のイメージです。描かれた素材がすべての商品に含まれるわけではありません。

THE DETAILS

造りと味わいを知る

ワインのあとに続く、ぶどうの物語

グラッパは、ワイン造りで残るぶどうの果皮などの搾りかすを生かす、イタリアの蒸留酒です。農業と深く結びついた酒から、蒸留や原料管理の技術を磨き、香りを楽しむ酒へと表現を広げてきました。搾りかすという言葉は、風味まで使い切った残り物を意味しません。果皮には品種や発酵の個性が残り、それをどう引き出すかが造り手の腕の見せどころです。

ブランデーとの違いは蒸留するもの

ワインそのものを蒸留するワインブランデーに対し、グラッパは発酵したぶどうの搾りかすを蒸留します。原料の状態や鮮度、蒸留時にどの部分を採るかが香味に影響します。単一品種の名前が付くものなら、そのぶどうを使ったワインと香りを比べるのも一案です。ただし、ワインと同じ味になるのではなく、果皮や蒸留による別の表現として捉えてください。

透明なグラッパ、樽を経たグラッパ

木の影響をあまり受けないタイプでは、花や果実、草を思わせる香りが見えやすくなります。樽熟成したものには、木由来のスパイスや丸みが重なる場合があります。どちらが上という関係ではありません。最初から強く冷やしすぎず、小さなグラスに少量注ぎ、鼻を近づけすぎないようにすると、アルコールの刺激と香りを分けて捉えやすくなります。

食後の時間を、ゆっくり楽しむ

イタリアでは食後酒として親しまれ、エスプレッソに少量加えるカフェ・コレットという楽しみ方もあります。日本の食卓なら、食後のコーヒーや甘さ控えめの菓子と並べて、香りの移り変わりを比べるところから始められます。食後酒という文化的な呼び方は、消化への効果を保証する意味ではありません。一口ずつ香りと余韻を楽しむための酒と考えましょう。

参考資料: Poli Grappa Museum · History · Poli Grappa Museum · FAQ

九和九和

樽熟成・カスクストレングス

酒茵酒茵

樽は香りや色、口当たりに影響します。カスクストレングスは加水調整をしない、または抑えた樽出しに近い度数の表記。具体的な度数を確認します。

九和九和

グラッパはワインを搾ったあとから生まれる

グラッパの原料はワインではなく、ワインを造るときに残るぶどうの搾りかすです。皮と種、ときに果梗を集め、それを蒸留して造ります。捨てる部分を酒に変える、農家の知恵から始まった蒸留酒です。搾りかすには果肉の汁がわずかしか残っていないので、集めるのに手間がかかり、鮮度も落ちやすい。だから搾ってすぐ蒸留所へ運びます。名前の使い方も決まっていて、イタリアで造られたものだけがグラッパを名乗れます。同じ考え方の酒は各地にあり、フランスではマール、スペインではオルホと呼ばれています。

九和九和

「直したコーヒー」という頼み方

イタリア北部のバールで、エスプレッソに少量のグラッパを落としたものをカフェ・コレットと言います。コレットは直したという意味。何を直すのかは人によって言い分が違いますが、寒い朝にひと口で体が温まる飲み方として定着しています。グラッパのほかにサンブーカやブランデーを使うこともあります。飲み終えたカップに少しグラッパを注いで残った香りごと飲むやり方もあり、こちらはレゼンティンと呼ばれます。冬の朝、立ち飲みのカウンターで数十秒で飲み干していく人が多い一杯でもあります。

九和九和

瓶の中に枝や根が入っている

グラッパには、蒸留したあとに植物を漬け込んだものがあります。ヘンルーダの枝を一本そのまま入れたもの、リンドウの根を使ったもの、アルプスの草を束ねたもの、ジュニパーの実を加えたもの。もとは薬草酒として飲まれてきた流れで、食後に少しずつ飲む習慣と結びついてきました。漬けたまま瓶詰めされるので、置いておくと色が濃くなり、香りも強くなっていきます。瓶の底に沈んでいるものは飾りではなく、味そのものです。蜂蜜を合わせたもの、ブルーベリーやプラムを漬けたものもあり、甘みの強さはつくり手によって違います。ラベルに書かれた植物の名前を読むと、その土地で何が採れるのかが見えてきます。開けたら早めに飲み切ったほうが、香りの輪郭がはっきりしたまま楽しめます。

AT THE TABLE

食卓から、選んでみる。

和・洋・中を6品ずつ。いつものおかずから、買って盛るだけのつまみ、甘いものまで。料理と飲み方を選びながら、気になる組み合わせをお試しください。

冷凍枝豆、惣菜の焼き鳥、袋入りの米菓からでも。チーズや台湾の茶葉蛋など、いつもと違うつまみもお試しください。

洋食・気軽なつまみ 6品

チーズの盛り合わせ

身近なカマンベールやゴーダで。熟成の強さを変えると違う組み合わせになります。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。

素焼きミックスナッツ

無塩のアーモンドやくるみから。焙煎香を楽しみ、香料の強いものは後から。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。

ローストチキン

スーパーの惣菜でも。ハーブや焼き目を生かし、ソースは少なめに。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。

ポテトチップス

うす塩味ならすぐに用意できます。濃い調味粉より、じゃがいもの香ばしさを軸に。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

衣や油のコクに、すっきりした飲み口を合わせる提案。辛いソースは別添えにすると比べやすくなります。

オリーブ

瓶詰めやパック入りを小皿へ。塩気が強ければ軽く水を切って少量ずつ。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

青い香りや塩気を、軽やかな飲み口と合わせる提案です。酸味の強い調味料は少なめから。

ダークチョコレート

個包装でも板チョコでも。カカオの苦味が強すぎないものから一かけずつ。

合わせる一杯熟成グラッパを少量

食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。

和食 6品

枝豆

冷凍でも手軽。豆の甘みを残すよう、塩は控えめに。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

青い香りや塩気を、軽やかな飲み口と合わせる提案です。酸味の強い調味料は少なめから。

冷ややっこ

豆腐にねぎと生姜を少し。醤油をかけすぎず、豆の風味を楽しみます。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

穏やかな旨味を生かす組み合わせ。飲み物を少量ずつ口に含み、繊細な味が残る濃さを探します。

焼き鳥

惣菜でも。塩なら軽やかに、たれなら香ばしさと甘辛さを軸に。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。

せんべい・あられ

袋から器に盛るだけ。まずは醤油味や塩味で、香ばしさを比べます。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

焼き目や焙煎の香ばしさに、飲み物の香りを重ねてみます。焦げや塩味が強すぎないものから。

野菜の天ぷら

かぼちゃ・なす・ピーマンなど。天つゆより塩で合わせると味を見やすく。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

衣や油のコクに、すっきりした飲み口を合わせる提案。辛いソースは別添えにすると比べやすくなります。

みたらし団子

甘辛いたれと焼き目が入口。食後の一串と少量の一杯を。

合わせる一杯熟成グラッパを少量

食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。

中華・台湾 6品

水餃子

冷凍品でも。皮と肉の旨味を生かし、酢や辣油は少しずつ足します。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

穏やかな旨味を生かす組み合わせ。飲み物を少量ずつ口に含み、繊細な味が残る濃さを探します。

鹽酥雞(台湾の唐揚げ)

胡椒とバジルが香る一皿。入手しにくければ鶏の唐揚げに胡椒を少し。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

衣や油のコクに、すっきりした飲み口を合わせる提案。辛いソースは別添えにすると比べやすくなります。

滷肉飯(ルーローハン)

豚肉の甘辛い煮込みをご飯に。八角やたれの強さで飲み方を調整します。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。

たたききゅうり

きゅうりをたたき、塩とごま油を少し。にんにくや酢は控えめから。

合わせる一杯白いグラッパの炭酸割り

青い香りや塩気を、軽やかな飲み口と合わせる提案です。酸味の強い調味料は少なめから。

茶葉蛋(台湾の茶煮卵)

お茶と醤油で煮た卵。手に入らなければ市販の味付け卵でも楽しめます。

合わせる一杯熟成グラッパに水を数滴

料理の旨味や脂の厚みに、香りのある一杯を少量ずつ。強く感じたら温度や濃さを調整します。

ごま団子

冷凍や惣菜のごま団子でも。ごまの香りとあんの甘さを食後に。

合わせる一杯熟成グラッパを少量

食後の小さな組み合わせ。甘いものを一口、飲み物を一口と交互に試し、苦味が立ちすぎないか確かめます。

絵は料理のイメージです。味付けやお酒のタイプによって相性は変わります。