19世紀、熱帯に渡った英国人が苦みのあるトニックウォーターにジンを合わせたのが始まりと言われています。材料が少ないぶん、氷の扱いや注ぎ方がそのまま味に出ます。だからバーの腕前を見る一杯として頼まれることが多いのです。
- 家で作るなら
- ジン45ml、トニックウォーター135ml(1対3)。グラスいっぱいに氷を入れ、ジンを注ぎ、よく冷えたトニックをグラスの内側に沿わせて静かに注ぎます。ライム8分の1個を搾り、マドラーで下から1回持ち上げるだけで混ぜ終わりです。
- 店で頼むなら
- 「ジントニックをライムで」で通じます。銘柄にこだわらなくても、「柑橘の香りが強いジンで」「軽めで」と好みを添えると選んでもらえます。
ジンとベルモットだけで組み立てる、カクテルの原型のような一杯です。比率は時代とともにベルモットが減り、今は辛口が主流になりました。飲み手の好みがそのまま形になるので、常連はまず自分の比率を決めます。
- 家で作るなら
- ジン60ml、ドライベルモット10ml。氷を入れたミキシンググラスで20回ほど静かにステアし、冷やしたグラスに注ぎます。レモンピールを1片、皮の外側を上にして絞りかけ、オリーブを1粒沈めます。
- 店で頼むなら
- 「マティーニを、ドライ寄りで」と伝えるとベルモットが少なくなります。強さが気になるときは「少し軽めに」と言えば量を調整してもらえますし、オリーブかレモンピールかも聞かれたら好みで答えて大丈夫です。
1920年代のフィレンツェで、炭酸割りの食前酒をジンに替えてほしいと頼んだ客の名から広まったと伝えられます。ジン、ビター系リキュール、赤いベルモットを同量で合わせるだけで、比率を覚えやすいのが長所です。食事の前に少しずつ飲む酒として定着しました。
- 家で作るなら
- ジン30ml、ビター系リキュール30ml、スイートベルモット30ml(1対1対1)。氷を入れた背の低いグラスに順に注ぎ、15回ほどステアします。オレンジの皮を1片、香りを移して添えます。
- 店で頼むなら
- 「ネグローニを」で通じます。苦みが強いので、初めてなら「苦みは控えめで」と伝えるとベルモットを増やしてもらえます。炭酸で割った軽い形にしてもらうこともできます。
航海の長い時代、船の上でジンにライムを合わせて飲んだ習慣が元になったと言われます。今は生のライムと少量の砂糖で作る店が多く、甘さと酸味の置き方に作り手の癖が出ます。小説に出てくる一杯としても知られています。
- 家で作るなら
- ジン45ml、生ライム果汁15ml、砂糖またはシロップ小さじ1(5ml)。氷とともにシェイカーで10秒ほど振り、冷やしたグラスに注ぎます。酸が強ければシロップを2mlずつ足して調整します。
- 店で頼むなら
- 「ギムレットを、生ライムで」と頼むと香りが立ちます。甘さの好みを先に言うとぶれません。氷を入れたロックグラスで出してもらうこともできます。
19世紀のアメリカで生まれた、酒に柑橘と砂糖と炭酸を合わせる形の代表です。名前は炭酸のはじける音から来ています。甘酸っぱくて飲み口が軽いので、最初の一杯にもよく選ばれます。
- 家で作るなら
- ジン45ml、レモン果汁20ml、シロップ10mlを氷と一緒に10秒振り、氷を入れたグラスに注ぎます。炭酸水を70〜80ml静かに足し、1回だけ混ぜます。レモンの薄切りを1枚添えます。
- 店で頼むなら
- 「ジンフィズを」で通じます。甘さを抑えたいときは「甘さ控えめで」、軽くしたいときは「炭酸多めで」と伝えれば調整してもらえます。
ジンフィズを背の高いグラスに移し、氷をたっぷり入れて長く楽しめるようにした形です。19世紀のロンドンの給仕の名が残っているとされます。飲み終わるまで味が大きく崩れないので、会話の長い席に向きます。
- 家で作るなら
- ジン45ml、レモン果汁20ml、シロップ10mlをタンブラーに入れて混ぜ、氷を入れてから炭酸水を100ml注ぎます。下から1回だけ持ち上げて混ぜ、レモンの輪切りを1枚入れます。
- 店で頼むなら
- 「トムコリンズを」で通じます。ジンフィズとの違いを聞かれたら「長めのグラスで」と答えれば十分です。
ウイスキーを炭酸水で割っただけの飲み物ですが、日本で食事と一緒に飲む形として定着しました。近年は台湾のバーや居酒屋でもよく見かけます。樽の香りが炭酸で軽く開くので、揚げ物や焼き物と相性が良いとされます。
- 家で作るなら
- ウイスキー40ml、炭酸水160ml(1対4)。氷をグラスいっぱいに詰めてウイスキーを注ぎ、先に1回混ぜて酒を冷やします。炭酸水を氷に当てないよう静かに注ぎ、最後にもう1回だけ持ち上げて混ぜます。
- 店で頼むなら
- 「ハイボールを」で通じます。濃さは「薄めで」「濃いめで」と言えば変えてもらえますし、レモンを入れるかどうかも頼めます。銘柄を選びたいときは「樽の香りが強いもので」と伝えると近いものが出てきます。
酒に柑橘と砂糖を合わせる古い形で、19世紀の本にもすでに載っています。卵白を少し加えて口当たりをなめらかにする作り方も広く行われています。ウイスキーの甘い香りと檸檬の酸が素直に出る一杯です。
- 家で作るなら
- ウイスキー45ml、レモン果汁20ml、シロップ15ml。氷とともに12秒ほど強めに振り、氷を1〜2個入れたグラスに注ぎます。卵白を入れる場合は15mlを加え、氷なしで10秒振ってから氷を入れて振り直します。
- 店で頼むなら
- 「ウイスキーサワーを」で通じます。卵白が苦手なら「卵白なしで」と先に伝えます。甘さは「少し甘さ控えめで」で調整できます。
砂糖と苦味酒(ビターズ)を酒に少し加えるという、カクテルという言葉が生まれた頃の作り方をそのまま残した一杯です。名前も「昔ながらの」という意味から来ています。氷が少しずつ溶けるのに合わせて、味の見え方が変わっていきます。
- 家で作るなら
- 角砂糖1個(またはシロップ10ml)にビターズを2〜3滴落とし、ウイスキーを10mlだけ注いで溶かします。大きめの氷を1個入れ、残りのウイスキー50mlを加えて20回ステア。オレンジの皮の香りを移して入れます。
- 店で頼むなら
- 「オールドファッションドを」で通じます。強めなので「氷を大きめで」「少し甘めで」と伝えると飲みやすくなります。使うウイスキーを選ばせてくれる店も多いので、好みを言って構いません。
ウイスキーを冷たい水で割る、日本の食卓で長く続いてきた飲み方です。度数が下がるぶん香りは穏やかになり、食事の邪魔をしません。作り方は単純ですが、氷と水の温度で印象が変わります。
- 家で作るなら
- ウイスキー40ml、冷水120ml(1対3)。氷を詰めたグラスにウイスキーを注ぎ、13回半ほど静かに混ぜて酒を冷やしてから水を加えます。最後にもう一度だけ、下から持ち上げるように混ぜます。
- 店で頼むなら
- 日本の店なら「水割りで」、台湾では「加水(ジャーシュイ)」と言えば伝わります。濃さは指で幅を示しながら「薄めで」と言っても構いません。
ウイスキーをお湯で割る、寒い季節の定番です。温度が上がると樽や麦の香りが立ちやすく、少量でも満足感があります。蜂蜜やレモンを添える形も昔から親しまれてきました。
- 家で作るなら
- 耐熱グラスに湯を注いで温めてから捨て、ウイスキー30mlを入れます。80度くらいの湯を90ml注ぎ(1対3)、好みで蜂蜜小さじ1とレモンの薄切り1枚を加えて軽く混ぜます。熱湯を使うと香りが飛ぶので沸かしたてより少し落ち着かせます。
- 店で頼むなら
- 「ホットウイスキーを」と頼めば作ってくれる店が多いです。置いていない店もあるので、その場合は「温かいものはありますか」と聞くと季節の一杯を出してもらえます。
キューバで生まれた、ラムにライムとミントと炭酸を合わせる一杯です。ミントは強く潰すと苦みが出るので、軽く押して香りだけ移すのが要領です。暑い季節に最もよく出るカクテルのひとつです。
- 家で作るなら
- グラスにライム4分の1個を搾って皮ごと入れ、ミントの葉10枚とシロップ15mlを加えて軽く押します。砕いた氷を詰めてラム45mlを注ぎ、炭酸水60mlを足して下から2回混ぜます。ミントをひと房のせます。
- 店で頼むなら
- 「モヒートを」で通じます。甘さが気になるなら「甘さ控えめで」、ミントの香りを強くしたいなら「ミント多めで」と伝えます。ラムを変えると重さが変わるので、「軽めのラムで」と頼むのも手です。
キューバの鉱山の地名が由来とされる、ラムとライムと砂糖だけの一杯です。材料が3つしかないので、ライムの鮮度と糖の量がそのまま出ます。凍らせたフローズンの形も広く知られています。
- 家で作るなら
- ラム45ml、生ライム果汁20ml、シロップ12ml。氷とともに10秒しっかり振り、よく冷やしたグラスに注ぎます。甘さは5mlきざみで足して自分の比率を探します。
- 店で頼むなら
- 「ダイキリを」で通じます。シャーベット状が良ければ「フローズンで」と伝えます。夏はフローズン、ふだんはそのままという頼み分けが分かりやすいです。
ラムをコーラで割り、ライムを搾った一杯です。名前は20世紀初頭のキューバの合言葉に由来すると言われます。作り方が簡単で失敗が少なく、家でも作りやすい部類に入ります。
- 家で作るなら
- 氷を詰めたグラスにラム45ml、ライム8分の1個を搾って皮も落とします。コーラを120ml注ぎ(1対約2.5)、下から1回だけ混ぜます。コーラはよく冷やしておくと泡が落ち着きます。
- 店で頼むなら
- 「ラムコーク、ライムを搾って」で通じます。甘さが強いので、ライムを多めにしてもらうと引き締まります。
色の濃いラムをジンジャービアに注ぎ、層のまま出す一杯です。バミューダの海で親しまれてきたと伝えられます。生姜の辛みとラムの糖蜜の香りが噛み合います。
- 家で作るなら
- 氷を入れたグラスにジンジャービアを120ml注ぎ、ライム4分の1個を搾ります。色の濃いラム45mlをスプーンの背にあてて静かに浮かせ、混ぜずに出します。飲む前に自分で軽く混ぜて構いません。
- 店で頼むなら
- 「ダークンストーミーを」で通じます。ジンジャービアがない店ではジンジャーエールで作ってくれますが、辛みは弱くなります。
1940年代のアメリカで、売れ残ったウォッカとジンジャービアを組み合わせて売り出したのが始まりと言われます。銅のマグで出す店が多いのは、当時の販売の工夫が残ったものです。生姜の辛みで輪郭がはっきりします。
- 家で作るなら
- 氷を詰めたマグかグラスにウォッカ45ml、ライム果汁10mlを入れ、ジンジャービア120mlを注ぎます(1対約2.5)。下から1回持ち上げて混ぜ、ライムのくし切りを1個添えます。
- 店で頼むなら
- 「モスコミュールを」で通じます。辛口が好きなら「生姜強めで」、軽くしたいなら「ライム多めで」と伝えます。
ウォッカをオレンジジュースで割っただけの一杯で、現場の作業員が工具でかき混ぜたという逸話が名前の由来とされます。果汁の質がそのまま味になるので、絞りたてを使う店では印象が変わります。甘さがあるので飲みやすい部類です。
- 家で作るなら
- 氷を入れたグラスにウォッカ45ml、オレンジジュース120ml(1対約2.7)を注ぎ、下から2回混ぜます。果汁は搾りたてだと香りが立ちます。オレンジの薄切りを1枚添えます。
- 店で頼むなら
- 「スクリュードライバーを」で通じます。生の果汁があるか聞いてから頼むと満足度が上がります。
ウォッカをトマトジュースで割り、塩や胡椒、辛味のソースで整える一杯です。パリのバーで生まれ、アメリカで今の形になったと言われます。味付けの幅が広く、店ごとの違いが大きい飲み物です。
- 家で作るなら
- 氷を入れたグラスにウォッカ45ml、トマトジュース120mlを注ぎ、レモン果汁5ml、塩ひとつまみ、黒胡椒少々、辛味のソース2滴を加えます。よく混ぜてから味を見て、足りなければ塩を少しずつ足します。セロリやライムを添えます。
- 店で頼むなら
- 「ブラッディマリーを」で通じます。辛さは「辛さ控えめで」「胡椒多めで」と伝えれば調整できます。トマトが冷えているかで印象が変わるので、冷たいものが好きなら先に言っておきます。
1980年代のロンドンで考案されたと言われる、ウォッカにエスプレッソとコーヒーリキュールを合わせた一杯です。強く振ることで表面にきめ細かい泡ができます。食後に選ばれることが多い飲み物です。
- 家で作るなら
- ウォッカ40ml、淹れたてのエスプレッソ30ml、コーヒーリキュール15ml、シロップ5ml。氷とともに15秒しっかり振り、冷やしたグラスに注ぎます。泡が立たないときは振りが足りないので、氷を替えてもう一度振ります。
- 店で頼むなら
- 「エスプレッソマティーニを」で通じます。甘さが強めなので「甘さ控えめで」と言うとすっきりします。遅い時間に飲む人が多いので、量を控えたいときは小さめでとお願いしても構いません。
日本酒をトニックウォーターで割る、この十数年で広まった飲み方です。米の甘みとトニックの苦みが噛み合い、日本酒が初めての人にも入りやすくなります。台湾の和食店でも出す店が増えました。
- 家で作るなら
- 日本酒60ml、トニックウォーター90ml(2対3)。氷を入れたグラスに日本酒を注ぎ、冷えたトニックを静かに足します。レモンかすだちを1切れ搾ると輪郭が出ます。香りの穏やかな純米酒が扱いやすいです。
- 店で頼むなら
- 「日本酒をトニックで割ってもらえますか」と頼めば作ってくれる店が多いです。台湾では「清酒加通寧水」で伝わります。香りの強い酒だと苦みとぶつかるので、「軽めの酒で」と添えると失敗しません。
マティーニのベルモットの一部を日本酒に置き換えた、比較的新しい作り方です。ジンの香りが日本酒の米の甘みで丸くなります。日本酒を食前に少し飲みたいときにも向きます。
- 家で作るなら
- ジン40ml、日本酒20ml、ドライベルモット5ml。氷を入れたミキシンググラスで20回ステアし、冷やしたグラスに注ぎます。レモンピールの香りを移し、好みできゅうりの薄切りを1枚沈めます。
- 店で頼むなら
- 「ジンのマティーニに日本酒を少し使ってもらえますか」と頼むと意図が伝わります。日本酒を置いている店なら喜んで作ってくれることが多いです。
日本酒を炭酸水で割るだけの、いちばん手軽な形です。度数が下がって香りが開くので、食事の最初の一杯に向きます。冷やした純米酒と塩気のある料理の組み合わせがよく合います。
- 家で作るなら
- 日本酒70ml、炭酸水70ml(1対1)。氷を入れたグラスに日本酒を注いで軽く混ぜ、炭酸水をグラスの内側に沿わせて注ぎます。すだちかレモンを1切れ搾ると香りが締まります。
- 店で頼むなら
- 「日本酒をソーダで割ってください」で通じます。濃さは「半々で」と言うと分かりやすいです。
日本酒に柚子の果汁と蜂蜜を少し加え、炭酸で伸ばした現代的な一杯です。柚子の香りは強いので、少量でも全体をまとめます。冬の柑橘を使った季節の飲み物として出す店もあります。
- 家で作るなら
- 日本酒60ml、柚子果汁10ml、蜂蜜小さじ1(5ml)をよく混ぜて蜂蜜を溶かします。氷を入れたグラスに移し、炭酸水80mlを静かに注いで下から1回混ぜます。柚子がなければレモン10mlでも作れます。
- 店で頼むなら
- 「日本酒に柚子を効かせた炭酸割りはできますか」と聞いてみてください。柚子を置いていない店でもレモンやすだちで似た形にしてくれます。
果物を日本酒に漬け込み、果汁と香りを移してから注ぐ飲み方です。スペインのサングリアの考え方を日本酒に当てはめたもので、家で作りやすいのが利点です。作り置きできるので人が集まる日に向きます。
- 家で作るなら
- 日本酒300mlに、いちごとオレンジと林檎を合わせて150g(薄切り)、蜂蜜大さじ1を入れて冷蔵庫で3時間以上おきます。グラスに果物ごと注ぎ、氷と炭酸水を同量足して薄めます。漬けすぎると苦みが出るので半日程度で果物を取り出します。
- 店で頼むなら
- バーで頼むよりも家で作る飲み方ですが、日本酒の品揃えがある店では「果物を使った日本酒のカクテルはありますか」と聞くと近いものが出てきます。
焼酎を炭酸水で割り、レモンを搾った日本の居酒屋の定番です。1950年代の東京の店から広まったと言われます。油の多い料理と合わせても重くならないのが強みです。
- 家で作るなら
- 焼酎45ml、炭酸水135ml(1対3)、レモン4分の1個。氷を詰めたグラスに焼酎を注いで1回混ぜ、レモンを搾ってから炭酸水を静かに足します。甘みが欲しければシロップを5ml入れます。
- 店で頼むなら
- 「レモンサワーを」で通じます。台湾では「檸檬沙瓦」で通ります。甘いのが苦手なら「甘くしないで」と伝えると素の炭酸で作ってくれます。
焼酎を烏龍茶で割る、居酒屋で長く親しまれてきた飲み方です。茶の渋みが焼酎の香りを抑えるので、酒の匂いが苦手な人にも入りやすくなります。台湾のお茶で作ると香りの出方が変わります。
- 家で作るなら
- 焼酎45ml、冷たい無糖の烏龍茶135ml(1対3)。氷を入れたグラスに焼酎を注ぎ、茶を加えて下から2回混ぜます。茶は濃いめに淹れて冷やしておくと薄まりません。
- 店で頼むなら
- 「ウーロンハイを」で通じます。台湾では「烏龍茶加燒酎」と言えば分かってもらえます。茶が甘いものしかない店もあるので、無糖かどうか確認すると安心です。
焼酎を湯で割る、九州で広く飲まれてきた形です。先に湯を入れてから焼酎を注ぐと自然に混ざり、混ぜすぎずに済みます。芋や麦の香りが温度で開くので、香りの強い焼酎ほど向いています。
- 家で作るなら
- 耐熱グラスに70度前後の湯を90ml先に注ぎ、焼酎60mlを後から加えます(3対2)。混ぜずに1分ほど置くと味がなじみます。香りが強すぎるときは焼酎を10ml減らします。
- 店で頼むなら
- 「お湯割りで」と伝えれば作ってくれます。「六四(ろくよん)で」と言うと湯6に焼酎4の比率になります。
半分に切ったグレープフルーツをその場で搾って作る形で、日本の居酒屋で広く見かけます。果肉の苦みが入るぶん、甘さがなくても満足感があります。自分で搾らせる店もあります。
- 家で作るなら
- グレープフルーツ半分(果汁およそ60ml)を搾り、氷を入れたグラスに焼酎45mlと合わせます。炭酸水90mlを注ぎ、下から2回混ぜます。苦みが強ければシロップを5ml足します。
- 店で頼むなら
- 「生グレープフルーツサワーを」で通じます。台湾では「現榨葡萄柚沙瓦」と言えば伝わります。果汁だけの店もあるので、生かどうかを確かめると違いが出ます。
梅酒を炭酸水で割る、いちばん親しまれている飲み方です。梅酒はそのままだと甘みが重いので、炭酸で伸ばすと酸が立って後口が軽くなります。長く熟成した梅酒ほど割っても香りが残ります。
- 家で作るなら
- 梅酒50ml、炭酸水100ml(1対2)。氷を入れたグラスに梅酒を注ぎ、炭酸水を静かに足して下から1回混ぜます。レモンを1切れ搾ると甘さが締まります。
- 店で頼むなら
- 「梅酒のソーダ割りを」で通じます。台湾では「梅酒加氣泡水」で伝わります。甘さが気になるときは「薄めで」と添えます。
梅酒を大きめの氷ひとつで冷やして飲む形です。割らないぶん梅の香りと酸がそのまま出るので、造り手の違いがよく分かります。食後にゆっくり飲むのに向いています。
- 家で作るなら
- 大きめの氷を1個入れたグラスに梅酒を60ml注ぎ、10秒ほどそのまま置いて温度を下げます。混ぜるのは1回だけにして、氷が溶けるにつれて変わる味を追います。氷は大きいほど薄まりにくくなります。
- 店で頼むなら
- 「梅酒をロックで」で通じます。台湾では「梅酒加冰塊」です。甘い酒なので、水を1杯もらって交互に飲むと最後まで楽しめます。
梅酒をトニックウォーターで割り、ミントかライムを添えた現代的な形です。トニックの苦みが梅酒の甘さを受け止めるので、甘い酒が苦手な人にも勧めやすくなります。バーでも作ってもらいやすい構成です。
- 家で作るなら
- 梅酒45ml、トニックウォーター105ml(3対7)。氷を入れたグラスに梅酒を注ぎ、トニックを静かに加えます。ライム8分の1個を搾り、ミントの葉を3枚手のひらで軽くたたいてのせます。
- 店で頼むなら
- 「梅酒をトニックで割ってください」と頼めば作ってくれます。ミントがあるか聞いてから頼むと仕上がりが良くなります。
梅酒を無糖の烏龍茶で割る、甘さを抑えたい人に向く形です。茶の渋みと梅の酸が合わさって、食事の途中でも飲み続けられます。台湾の焙煎の強い烏龍だと香ばしさが加わります。
- 家で作るなら
- 梅酒45ml、冷たい無糖の烏龍茶105ml(3対7)。氷を入れたグラスに梅酒を注いでから茶を加え、下から2回混ぜます。茶を濃く淹れておくほど輪郭がはっきりします。
- 店で頼むなら
- 「梅酒を烏龍茶で割ってもらえますか」で通じます。台湾なら茶葉の種類を選べる店もあるので、焙煎の強いものを頼むと印象が変わります。
イタリア北部で食前に飲まれてきた、苦味のあるリキュールを発泡ワインと炭酸で割る一杯です。度数が低く、夕方から飲み始めるのに向きます。オレンジを一切れ入れるのが定番です。
- 家で作るなら
- 大きめのグラスに氷を詰め、発泡ワイン90ml、苦味のあるリキュール60ml、炭酸水30ml(3対2対1)の順に注ぎます。下から1回だけ混ぜ、オレンジの半月切りを1枚入れます。冷えていないと泡が消えるので材料は冷蔵庫から出してすぐ使います。
- 店で頼むなら
- 「スプリッツを」で通じます。苦みの強さは銘柄で変わるので、「苦みは軽めで」と伝えると選んでもらえます。
発泡ワインをオレンジジュースで割った、色から花の名がついた一杯です。パリのホテルで出されたのが始まりと言われます。昼から飲める軽さで、祝いの席にもよく出ます。
- 家で作るなら
- よく冷やした発泡ワイン75ml、オレンジジュース75ml(1対1)。細長いグラスに先にジュースを入れ、泡が立ちすぎないよう発泡ワインを静かに注ぎます。混ぜません。
- 店で頼むなら
- 「ミモザを」で通じます。甘さを抑えたいときは「ワイン多めで」と伝えます。果汁が搾りたてかどうかで味が変わります。
黒すぐりのリキュールをオレンジジュースで割った、甘口で飲みやすい一杯です。日本の店で広く出され、初めてバーに来た人が頼みやすい定番になりました。色がきれいなのも好まれる理由です。
- 家で作るなら
- 氷を入れたグラスに黒すぐりのリキュール40ml、オレンジジュース120ml(1対3)を注ぎ、下から2回混ぜます。甘さが強ければジュースを20ml増やすか、レモンを少し搾ります。
- 店で頼むなら
- 「カシスオレンジを」で通じます。甘さが苦手なら「カシスソーダで」に変えると軽くなります。
コーヒーリキュールを牛乳で割った、甘く穏やかな一杯です。食後やしめの一杯として選ばれることが多い飲み物です。作り方が単純なので、家でもそのまま再現できます。
- 家で作るなら
- 氷を入れたグラスにコーヒーリキュール45ml、牛乳90ml(1対2)を注ぎ、下から3回しっかり混ぜます。混ざりにくいので、氷に当てながら底から持ち上げるのが要領です。
- 店で頼むなら
- 「カルーアミルクを」で通じます。甘さを抑えたいときは「牛乳多めで」と伝えます。牛乳を氷で冷やさずに作る店もあるので、冷たいのが好みなら先に言っておきます。
赤い苦味のリキュールを炭酸水で割っただけの、イタリアの食前酒です。甘さより苦みが前に出るので、食事の前に口を整える飲み方として定着しました。度数が低く、最初の一杯に向きます。
- 家で作るなら
- 氷を詰めたグラスに赤い苦味のリキュール40ml、炭酸水120ml(1対3)を注ぎ、下から1回混ぜます。オレンジの薄切りを1枚入れると苦みが和らぎます。
- 店で頼むなら
- 「カンパリソーダを」で通じます。苦みが強いと感じたら「オレンジを入れてください」と頼むと飲みやすくなります。
ぶどうの搾りかすから造る蒸溜酒グラッパを、トニックウォーターで割る飲み方です。イタリアでは食後にそのまま飲むのが一般的ですが、割ると香りが広がって食事中にも合わせやすくなります。ぶどう由来の華やかな香りが残るのが特徴です。
- 家で作るなら
- グラッパ40ml、トニックウォーター120ml(1対3)。氷を詰めたグラスにグラッパを注いで1回混ぜ、冷えたトニックを静かに足します。レモンピールの香りを移すと、ぶどうの香りがまとまります。
- 店で頼むなら
- 「グラッパをトニックで割ってもらえますか」と頼めば作ってくれます。グラッパは熟成の有無で香りがかなり違うので、「軽いほうで」「樽で寝かせたほうで」と伝えると好みに近づきます。
グラッパを柑橘と砂糖で整えた、サワーの形に当てはめた一杯です。単体では香りが強く感じられるグラッパも、酸と甘みが入ると輪郭がそろいます。イタリアの蒸溜酒を初めて試す人に向いています。
- 家で作るなら
- グラッパ40ml、レモン果汁20ml、シロップ15ml。氷とともに12秒振り、氷を1個入れたグラスに注ぎます。香りが強く出すぎるときはグラッパを5ml減らし、水を5ml足して調整します。
- 店で頼むなら
- 「グラッパでサワーを作ってもらえますか」と頼みます。置いていない店も多いので、まずグラッパがあるか聞いてから相談すると話が早いです。
エスプレッソに蒸溜酒を少量落とすイタリアの習慣で、グラッパを使うのが一般的です。名前は「直した珈琲」という意味で、食後の一杯として親しまれています。量はごく少なく、香りづけに近い使い方です。
- 家で作るなら
- エスプレッソを1杯(30ml)淹れ、グラッパを10ml落とします。砂糖を入れる場合は先にカップの底へ小さじ1、コーヒーを注いでから酒を加えます。量を増やすと香りが強くなりすぎるので10mlを目安にします。
- 店で頼むなら
- イタリア料理の店なら「食後にコレットを」で通じます。バーでは「エスプレッソにグラッパを少し」と言えば同じものが出てきます。
蜂蜜を発酵させて造る蜂蜜酒は、記録に残る中でもかなり古い酒のひとつとされます。そのままだと甘みが前に出るので、炭酸で割ると香りだけが残って軽くなります。冷やすほど後口がすっきりします。
- 家で作るなら
- 蜂蜜酒60ml、炭酸水90ml(2対3)。氷を入れたグラスに蜂蜜酒を注ぎ、炭酸水を静かに足して下から1回混ぜます。レモンを8分の1個搾ると甘さが引き締まります。
- 店で頼むなら
- 「蜂蜜酒はありますか。あれば炭酸で割ってください」と聞くのが確実です。置いている店はまだ多くないので、見かけたら試す価値があります。
蜂蜜酒にレモンを合わせ、蒸溜酒を少し足して骨格を作る一杯です。蜂蜜の甘みがそのまま砂糖の役を果たすので、シロップはほとんど要りません。蜂蜜の種類で香りが変わるのが面白いところです。
- 家で作るなら
- 蜂蜜酒90ml、レモン果汁20ml、ジンまたはウイスキー15ml。氷とともに10秒振り、氷を1個入れたグラスに注ぎます。甘さが足りなければ蜂蜜を小さじ半分(2.5ml)だけ足します。
- 店で頼むなら
- 「蜂蜜酒でサワーを作れますか」と相談すると、店によってはジンを少し足した形で出してくれます。蜂蜜酒が単体で置かれていることは少ないので、まず在庫を聞くのが近道です。
蜂蜜酒を温めて香辛料を添える、寒い季節の飲み方です。温度を上げると蜂蜜の花の香りが立ち、丁字や桂皮の香りと重なります。煮立てると香りが飛ぶので、温める程度にとどめます。
- 家で作るなら
- 小鍋に蜂蜜酒150ml、桂皮1本、丁字2粒、オレンジの皮1片を入れ、60〜65度まで弱火で温めます。沸騰させないよう火を止め、こしてカップに注ぎます。甘さが強ければ湯を30ml足します。
- 店で頼むなら
- 冬に「温かい蜂蜜酒はできますか」と聞くと、香辛料を入れて作ってくれる店があります。出せない店でも、温かい果実酒を代わりに提案してくれることが多いです。
ラムを抜き、ライムとミントと炭酸だけで組み立てた形です。酒を飲まない日でも席の空気に馴染むので、会食の場でよく選ばれます。香りの要素が残るので、物足りなさが出にくい組み合わせです。
- 家で作るなら
- グラスにライム4分の1個を搾って皮ごと入れ、ミント10枚とシロップ15mlを加えて軽く押します。砕いた氷を詰め、炭酸水150mlを注いで下から2回混ぜます。ライムを1切れ足すと輪郭がはっきりします。
- 店で頼むなら
- 「ノンアルコールで、モヒートのような炭酸のものを」と頼めば作ってもらえます。運転する方や今日は飲まないという方が頼みやすい一杯です。
生姜とライムに炭酸を合わせた、酒を使わない一杯です。生姜の辛みが後口を締めるので、甘いだけの飲み物にはなりません。食事のどの場面にも置きやすい組み合わせです。
- 家で作るなら
- 生姜をすりおろして小さじ1(5g)、ライム果汁15ml、シロップ10mlをグラスで混ぜ、氷を入れてから炭酸水130mlを注ぎます。下から2回混ぜ、ライムの薄切りを1枚入れます。生姜が強すぎるときは半量にします。
- 店で頼むなら
- 「ノンアルコールで、甘すぎないものを」と伝えると、生姜や柑橘を使ったものを作ってくれる店が多いです。甘い炭酸飲料しかない場合もあるので、先に希望を言っておくと違いが出ます。
苦みのあるノンアルコールの食前酒と炭酸水を合わせ、スプリッツの形を再現した一杯です。苦みがあるぶん、甘い飲み物とは違う満足感があります。近年は専用のノンアルコール製品も増えました。
- 家で作るなら
- 苦みのあるノンアルコールの食前酒60ml、炭酸水120ml(1対2)。氷を詰めた大きめのグラスに注ぎ、下から1回混ぜます。専用の製品がなければ、無糖の炭酸水150mlにグレープフルーツ果汁30mlと苦味の強い紅茶の浸出液10mlを合わせても近い形になります。
- 店で頼むなら
- 「ノンアルコールの食前酒はありますか」と聞くのがいちばん早いです。置いていない店でも、柑橘と茶を使って苦みのあるものを組み立ててくれることがあります。